辞めたいのに引き止められる【会社の理由と上司の本音】

辞めると言ったら引き止められた。

辞めさせない理由とか、上司の本音ってなんなの?

辞めたいと言ってるのに引き止められると、何か理由でもあるのか。上司の本音はなんなのか。気になるところです。

会社側が引き止めてくる理由と、引き止めをする上司の本音には違いがあります。上司も社員なので、社員側の目線で引き止めをしています。そのため私情が入って、辞めさせないための引き止め工作になりがち。

退職願を上司に出したのに、なかなか取り合ってもらえない状況が続くと、退職が長引いてしまいます。引き止め工作を打破するには、自力で説得する(持久戦)、または退職代行サービスを利用する(短期決戦)のどちらかです。

しつこい退職引き止めがストレスに…うざい上司を黙らせる

辞めると言ったら引き止められた

  • 大企業の場合:1人くらい居ても居なくても同じ。引き止めは社交辞令のようなもの。
  • 中小企業、専門職の場合:1人が欠けると致命的。連鎖退職を恐れているケースもある。

会社に辞めると言ったら、上司は引き止めの言葉を口にするでしょう。退職の引き止めは、管理職の仕事の範囲に含まれています。

1人くらい辞めてもどうってことない大企業の場合は、「残念だなぁ。気持ちは固まってるの?」みたいな感じで軽く引き止めてくれます。いや、ほとんど社交辞令です。

中小企業、専門職の場合は、引き止めがきつくなるケースが多いです。人員を余分に雇う余裕がないので、1人が欠けると経営への影響が直接的に表れたりします。

私自身、辞めると言ったら引き止められた経験をしたのは、中小企業の退職のときだけでした。大手企業を辞めたときは、代わりの人員がなんぼでも居るせいか、ぜんぜん引き止められませんでした。最初に勤めた外資系保険会社、最後に勤めたモバイル通信会社は、じつにあっさりした退職の意思確認だけで、逆にさみしいくらいでした(笑)

オレなんて、居ても居なくても同じなんだってさ

辞めさせてくれない理由

  • 代わりの人が見つかるまで、なんとか続けてもらいたい。
  • 1人が辞めたことをきっかけに、連鎖退職が起こるのを恐れている。
  • 将来を期待して育成してきたので、辞められるのは惜しい。
  • 会社の利益に大きく貢献する人物なので、辞められると経営に響く。

会社が辞めさせてくれない理由は、その職場環境や社内事情によってさまざまです。中小企業の多くは人員に余りが出ないように社員・職員を雇っているので、たった1人でも辞めてほしくないというのが理由としてあるでしょう。

また、1人が辞めたことが引き金となって、バタバタと退職者が出ることもあります。経営状態の悪化が目に見える企業では、連鎖退職が起こりがちです。(労働環境もだいたいブラックになっています。)

もし、あなたが同業他社に転職していく場合、会社はライバル企業のためにお金をかけて育成したようなものとなってしまいます。会社側は、これを本当に惜しいと感じることでしょう。

退職を引き止める上司の本音

  • 部下の管理能力を疑われて、人事評価でマイナスになる。
  • 期待して一生懸命に仕事を教えてきたので、ここで辞められると今までの時間がもったいない。
  • 自分が先に辞めようと思っていたのに、先を越された。
  • ブラックな職場を辞めていく人がうらやましいので、妨害したい。
  • 好きだった人が辞めていくことに耐えらえれず、嫌がらせしたい。

引き止めてくる上司がもっとも恐れているのは、会社側から人事評価のマイナスを喰らうことです。

  • 部下に無理な仕事を押し付けていなかったか。労働時間は適切だったか。
  • 部下の能力を正当に評価していたか。不満を改善するよう努めたか。
  • 上司としての資質・リーダーシップに欠けているのではないのか。

部下を管理する能力が低いと判断されると、降格させられることもあります。上司の本音は、会社から管理職の能力を疑われて降格させられたくない。というところが大きいでしょう。

あなたが引き止めに応じたとき、上司はこう言うでしょう。「考え直してくれてありがとう!」(本音:ふぅ…査定にひびくとこだったわ)

引き止めの本音でまともなのは「教育が無駄になってしまう」というもの。上司が目をかけてくれて一生懸命に仕事を教えてきてくれたのなら、辞めるときは本当に申し訳なく感じるものです。

厄介なのは私情がらみの本音

厄介なのは私情がらみの本音です。上司も職場の一員にすぎません。経営目線で引き止めることはなく、私情で引き止めていることがあります。

とくに職場環境がブラックな場合は、嫌がらせの引き止めであるケースもあります。上司自身も退職を考えていた矢先に、あなたに先に辞められてしまうと自分が辞めにくくなってしまうというのが本音です。

恋愛感情が入るともっとヤバいです。でも、実際にはけっこうありがちです。

私の友人(女性)は、上司(男)から恋愛感情ありきの引き止めにあい、悩みを相談されたことがあります。もう軟禁に近い状態で残業させられたり、LINEで何度もメッセージが連続して届いたり、もう気持ち悪いほど。弁護士の退職代行サービスを勧めましたが、友人は数ヵ月かかって自力で脱出しました。

ちゅき!ぜったい辞めさせなーい。

引き止めにくい退職理由

  • 実家の仕事を手伝うことになった。
  • 親の介護をしなければならなくなった。
  • 家族の転勤についていくことになった。

引き止められない退職理由には「自分のせいではないが辞めなければならない」という、やむを得ない事情をふくめると効果的です。

実家・親・家族などに起因する理由なら、会社や上司はなにも言えません。親や家族に口裏を合わせてもらえるなら、これらの理由で退職することができるでしょう。

バレないように最後まで貫き通す覚悟は必要です。

アルバイトなら、これで全然いけそう。

まとめ

  • 会社に辞めると言ったら、上司は引き止めの言葉を口にするのは当然である。退職の引き止めは、管理職の仕事の範囲に含まれているから。
  • 中小企業、専門職の場合は、引き止めがきつくなるケースが多い。
  • 中小企業の多くは人員に余りが出ないように社員・職員を雇っているので、たった1人でも辞めてほしくないというのが理由としてある。
  • 職場環境がブラックな場合は、嫌がらせの引き止めであるケースもある。上司自身も退職を考えていた矢先に、あなたに先に辞められてしまうと自分が辞めにくくなってしまうというのが本音。
  • 引き止められない退職理由には「自分のせいではないが辞めなければならない」という、やむを得ない事情をふくめると効果的。
  • 引き止め工作を打破するには、自力で説得する(持久戦)、または退職代行サービスを利用する(短期決戦)のどちらか。